有松遼一(ありまつ りょういち)
所属
能楽師・文筆家。京都市在住。
ワキ方高安流。公益社団法人 能楽協会会員。京都能楽会、高安会に所属。
京都大学大学院文学研究科博士課程(国文学)研究指導認定退学。
京都大学非常勤講師を経て、現在 同志社女子大学嘱託講師。
伝統音楽普及促進事業実行委員会幹事。
経歴
1982年、東京都生まれ。
京都大学文学部に入学後、2007年に能楽師ワキ方・谷田宗二朗師に入門。
同年《西行桜》ワキツレで初舞台。
谷田師逝去後、飯冨雅介師に師事。大曲《猩々乱》《道成寺》《張良》などを披く。
京都を中心に、大阪・奈良・東京・名古屋・九州・北海道など、数々の舞台に出演。
アメリカ各都市、フランス、ロシア、マレーシア、ブルガリアやスロバキア、韓国などの海外公演に参加。
大学の講義では能楽や和歌など古典の魅力を伝え、能が現代に生きる芸能・舞台芸術であることを問い続ける。
講演・ワークショップ
・2017年~ 旧三井家下鴨別邸「はじめての能!」共催・企画・出演(公益社団法人 京都市観光協会)
・2023年11月 宇治市連続講座「『源氏物語』の女性たちの「妄執」」講演
・2023年10月 京都府教員研修「文化を未来に伝える次世代育み事業」講師
・2023年10月 京都市「文化芸術授業 ようこそアーティスト」(横大路小学校)講師
・2023年 9月 京都芸術大学 特別講義「古典を立体化する「書く」という行為」講演
・2023年 8月 ミシマ社「声で本を味わう ~能と朗読の世界~ 対談・前田エマ」(恵文社)
・2021年11月 京都市「文化芸術授業 ようこそアーティスト」(仁和小学校)講師
・2019年 3月 京都府教員研修「文化を未来に伝える次世代育み事業」講師
・2018年10月 京都市「文化芸術授業 ようこそアーティスト」(宇多野小学校)講師
・2018年 2月 京都市立芸術大学 特別公開セミナー(安田登氏)
・2017年12月 糺勧進能シンポジウム(榎本了壱氏・原瑠璃彦氏)
・2017年11月 京都アスニー講演「古典の祭典2017」(蜂谷宗苾氏・濱崎加奈子氏)
他にも、同志社女子大学、立命館大学アート・リサーチセンター、京都外国語大学、摂南大学、平安女学院大学、京都文化日本語学校、東京学芸大学附属高等学校などの講演や、文化庁 伝統音楽普及促進事業での教員向け講座、子どもたちへのワークショップ・学校公演にも参加多数。
メディア
・2023年 7月 京都新聞ほか「井川直子『ピッツァ職人』」書評執筆
・2023年 5月 朝日新聞「感歓劇」コラム執筆
・2023年 5月 京都新聞「凡語」拙著掲載
・2023年 2月 大阪公立大学 前期入試(全学部)「現代文」設問に拙著使用
・2023年 1月 NHK‐FM「新春謡曲狂言」出演
・2022年 6月 矢萩多聞氏「本とこラジオ」第67回メインゲスト出演
・2022年 5月 能楽書林「能楽タイムズ」第842号 著者・拙著特集掲載
・2022年 4月 日本経済新聞「あとがきのあと」著者・拙著記事掲載
・2022年 4月 産経新聞「本ナビ+1」拙著書評(寺田農氏)掲載
・2022年 3月 京都新聞 著者・拙著記事掲載
・2020年 6月~12月 朝日新聞「四季つれづれ」コラム執筆連載
・2020年 3月 毎日新聞「京の人今日の人」掲載
・2019年12月~ 京都新聞ほか「能楽いろは」執筆連載(共同通信社)
・2018年 9月 朝日新聞「新編 上方風流」第17回ゲスト
・2015年 5月 ABCラジオ「茂山童司の栴檀代々」メインゲスト出演
・2014年 8月 日本経済新聞「次代の創造手」特集掲載
著書・監修
・2022年9月 田中彩子氏プロデュース・モノオペラ『ガラシャ』詞章執筆
・2022年3月 初エッセイ集『舞台のかすみが晴れるころ』(ちいさいミシマ社)出版
・2020年 2月 勧進「新<淇>劇」制作・詞章執筆
・2019年10月 新作能《高虎》詞章執筆
・2018年10月 石牟礼道子氏原作・金剛流新作能《沖宮》共同制作
・2017年10月 金剛流新作能《面影》詞章共同監修(冷泉貴実子氏)
・2016年11月 「能楽入門の入門」監修(京都市文化市民局文化芸術企画課)
・2016年 4月 「能の道を歩く」(『国際伝統藝術研究』第5号)
・2014年10月 『世阿弥の世界』共著(公益社団法人 京都観世会)
・2014年 3月 『月刊茶道誌 淡交』特集記事寄稿(淡交社)
・2011年 2月 『看聞日記紙背和漢聯句譯注』共著(臨川書店)
学術論文
・2017年6月 「「湯山三吟百韻」の聴覚表現」(『国語国文』第994号)
・2013年9月 「宗祇の「て」」(『京都大学国文学論叢』第30号)
・2008年3月 「連歌表現の方法」(京都大学 修士論文)